●カクテルコラム最新号!「vol.155 わさびのモスコミュール」upしました



日本に本格的にカクテルが浸透し始めたのは戦後に入ってからと云われます。当時、ヨコハマなどの港町に寄航していた外国客船のバーテンダーが日本人にカクテルの技術を伝えていったという説が言い伝えられております。

 Barとは『横木』のことで、予てから西洋ではホールやエールハウスと呼ばれる酒場にて、樽から汲んだ酒を量り売りしていました。酔客は店番をさしおいて、自分勝手に酒を注いで飲んでしまう事が度々あり、ラチがあかないと思った店番は、外にあった『横木』を持ち、樽がある場所と客席を仕切り始めたのです。これが店側と客側の一線を引き始めたBarの誕生と云われています。

 時代は流れ今…私達の職業は、ただ店番をする(Bar)に止まらず、優しさや気遣い、そしてクオリティ−高いカクテル等を一緒に提供するかたちへと進化しています。

 前述の通り、これら総合的なサービスを駆使してお客様とお付き合いできるのが、Bar-Tenderという職業であります。Tenderとは優しさ(Tenderness)を指し、その言葉に秘められる通り、私どもは常に『美味しいものを飲んでいただきたい』という思い一心で努めなければなりません。それには日々精進を忘れず、健康な肉体と精神を備えてお客様をお迎えするのです。その考えを前提に感動や喜びを共有できたとき、全ての努力が報われる瞬間です。

 この度、小樽ブランドの発信の一環として、カクテルコラムを監修させて戴くご縁に至りました。修行中の身でありながら恐縮の次第では有りますが、今まで諸先輩から教示いただいたものの伝達、そして私の20年というささやかな経験をカクテルファンの皆様へ少しでも共感戴けたらとの願い、そして新たなる出会いを求め紹介させて戴く事となりました。また、本書はいち個人の見解を紹介したレシピや考えにつき、誰にでも運用できるものとは異なります。『酒はココロ』であるように、ご紹介するカクテルはキャプテンズバーにて、誠心誠意おつくりさせていただきます。どうぞ小樽カクテルヒストリーをお楽しみください。
オーセントホテル小樽
メインバー
 「キャプテンズ・バー」

チーフバーテンダー


野田 浩史
  (Hiroshi Noda)