小樽、冬のページェント。
 幻想的な情景が映し出される2月の街並み。
 この時期、街のあちらこちらで蝋燭が売られ、
 此処の人達は、スノーキャンドルに火を灯す。
 旅人は、この希望の朱里を目指し、雪の絨毯を踏みしめる。

 バーテンダーといえば、
 カウンターにて湯気をあげ、ホットカクテルを温める。
 スパイスが効いたグリューヴァイン、
 黒胡椒を荒く挽いたホットバタードラム。
 ペルノを浸したホットレモネードはお手の物。

 −9℃の外より扉を叩き、背中を丸めてやってくる。
 両手でマグを持ちながら、熱い雫を胃の腑に落とす。
 「ふう……」
 解凍される瞬間である。
 ひと口飲むごとに白の吐息が零れ、
 周囲との温度差を近づけてくれる。

 2月は小樽雪あかりの路……
 肩を寄せ合い暖をとる。
 人と心を繋ぐ路。