これは街の喧騒と一線を画し、非日常な空間を楽しんでもらいたいことと、UG客(招かれざる者)からゲストを守るといった強いメッセージが含まれているのです。

 対照的にホテルバーというと大概は扉が無く、大きく開いていることにお気づきでしょうか?
 理由はホテルそのものがゲストハウスとして完結しており、立派な門構えや豪華絢爛なしつらえが、こうした役割を果たしているのですね。
 スタッフはエントランスを潜った時点で、ゲストの「時」「命」「財」を守る使命を課せられている所以です。

 時折、当コラムを読んでくださっているお客様、ありがとうございます。
 皆様にはご自身の止まり木はございますか?
 勇気を出して開いた扉の先に、心を慰める一時が待っているかもしれませんね。
 あまり頑張り過ぎず、羽根休めし、新年度の空を羽ばたいていきましょう。

 今年一年も、バーライフをお楽しみください。
 
 
 以前、barは止まり木だと話した。

 人生の苦楽を旅に例え、束の間の休息として羽根休めに来る場所。
 ゲストは旅をする渡り鳥……。

 帰宅前、止まり木(Bar)で心薬を処方して欲しく立ち寄るのです。
 バーテンダーは鳥たちの想いを聞き、カクテルという新薬を処方します。
 僕たちはそういった心の手当てが出来るお医者さんでなくてはならなく、幾つになっても腕を磨き、日々精進を忘れてはならない。

 止まり木には複数の鳥たちが羽を休めていて、それぞれのバランスを保たないと折れてしまう。
 時に、自分帆にな外敵が飛来して来ないよう、周囲を見張ることも重要だ。

 止まり木は2つに大別され、所謂ホテルバーと街のバー……。
 この2つは「扉の意味合い」が少し異なります。

 街のバーは重厚で扉が重く、中が見えにくいので一見では入りにくい。